亀田IVFクリニック幕張

保険適用下の体外受精治療について


亀田IVFクリニック幕張が作成した体外受精治療概要です。 体外受精治療に関して既に治療内容をご存知の方は下記の「体外授精治療費シミュレーション」ボタンから体外受精治療の概算をシミュレーションできます。
算定ルールや実際の治療費は2022年4月から開始された厚生労働省の定める保険適用下の体外受精治療費です。

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治療周期

月経が始まってから次の月経までに行う体外受精治療は、大きく分けて採卵周期と凍結融解胚移植周期に分かれます。 また、採卵周期の採卵日から3~5日後に新鮮胚を移植することも可能です。 新鮮胚移植を検討される方は、体外受精治療費シミュレーションで採卵周期を選択後に新鮮胚移植を選択して計算してください。 新鮮胚移植を行わない場合は、移植可能な有効胚の全胚凍結を試みて、次周期以降に融解胚移植を行います。

採卵周期(採卵術)

採卵周期の費用は、一回の採卵で採取される卵子数、受精方法、培養個数、凍結胚数などによって変動します。 回収卵子数は、抗ミュラー管ホルモン(AMH)の値や月経中に超音波検査でカウントする胞状卵胞数(AFC)からおおよその予測が可能です。 回収卵子数がゼロ個の場合でも採卵術の費用(9,600円)が発生します。 採卵術の費用に加え、回収卵子数の個数に応じて採卵の費用が算出されます。
採卵初回の方は、「採卵あたり卵子は何個くらい得れるのか?」、「正常受精する確率は何%くらいなのか?」、「凍結できる胚は何個くらいなのか?」など予測することが難しいので下記のブログを参考にしてください。
※なお、下記のブログのデータは当院の平均のデータであり、それらの数値は個人によってばらつくことを了承のうえ、参考にしてください。

体外受精成績(亀田IVFクリニック幕張:2022年度)

AMH(卵巣予備能検査:アンチミュラー管ホルモン)の解析結果

1個7,200円
2~5個10,800円
6~9個16,500円
10個以上21,600円

受精方法

受精方法は、大きく分けて媒精(IVF)と顕微授精(ICSI)に分かれます。 媒精は、媒精液内にある卵子に精子を"ふりかけ"て受精させます。 精子の運動率や精子数が媒精に適切と判断された場合に行います。 逆に、精子の運動率が低かったり、精子数が不十分の場合は顕微授精(ICSI)が選択されます。 また、精液所見の判定が微妙な場合は、回収卵子数のうちいくつかを顕微授精で受精させ、残りを媒精で受精させる方法(Split)も検討可能です。 それらの受精方法の組み合わせと顕微授精を行った卵子数に応じて受精方法の費用が算出されます。
※詳細は、下記の当院ブログをご参照ください。

媒精と顕微授精の違い(メリット・デメリット)

培養成績(亀田IVFクリニック幕張:2021年度)

IVF (媒精のみ)12,600円
顕微授精1個14,400円
顕微授精2~5個20,400円
顕微授精6~9個30,000円
顕微授精10個以上38,400円
媒精+顕微授精1個20,700円
媒精+顕微授精2~5個26,700円
媒精+顕微授精6~9個36,300円
媒精+顕微授精10個以上44,700円
胚培養加算

受精した胚のうち、培養される個数により胚培養加算が算出されます。

1個13,500円
2~5個18,000円
6~9個25,200円
10個以上31,500円
胚盤胞培養加算

培養日数5~6日目で、胚の細胞が胎盤になる細胞(栄養外胚葉)と赤ちゃんになる細胞(内部細胞塊)に分化した胚を胚盤胞と呼びます。 培養日数2~3日目の初期胚(分割胚)は、胚盤胞まで育たない胚も存在するため、胚盤胞移植よりも妊娠率が低いのが一般的です。 胚盤胞移植の方が安定して妊娠率が高いため、当院では基本的に胚盤胞培養を推奨しています。

1個4,500円
2~5個6,000円
6~9個7,500円
10個以上9,000円
胚凍結保存

培養された胚(胚盤胞)のうち、移植可能な有効胚がある場合に胚凍結を行います。胚凍結される個数に応じて胚凍結保存料を算出します。

1個15,000円
2~5個21,000円
6~9個30,600円
10個以上39,000円
【先進医療】タイムラプス培養

胚を培養するための器機をインキュベーターと言い、インキュベーター内にカメラが内蔵されていて胚の成長を動画で観察できる装置をタイムラプスインキュベーターと言います。 最近では、胚発生の動画をAIで解析を行って妊娠率を予測するツールなども実装され、タイムラプスは日々進化を続けている先進医療技術です。 また、胚をインキュベーターから取り出して観察する必要がなく、胚に対するストレスを軽減できるのも特徴です。 これらのことから、当院ではタイムラプス培養を推奨しております。
※詳細は、下記の当院ブログをご参照ください。

タイムラプスインキュベーターについて

≪先進医療≫タイムラプスインキュベーターの今後の運用(2022年3月現在)

タイムラプス培養27,000円
【先進医療】PICSI

精子DNA損傷の少ない成熟した精子は、ヒアルロン酸に吸着する性質を有しています。ICSIを行う際の精子選択として、生理学的に精子を選択する先進医療技術です。 精子DNA断片化率(DFI)の高い患者や、男性要因と思われる反復流産の患者などに推奨しています。
※詳細は、下記の当院ブログをご参照ください。

SpermSlowを用いた成熟精子の選別

≪先進医療≫PICSIの亀田総合病院・亀田IVFクリニック幕張実績(2022年3月現在)

PICSI(生理学的ICSI)24,200円
胚移植術

採卵周期に新鮮胚を移植することを新鮮胚移植と言い、凍結した胚を次周期以降に融解して胚移植を行うことを融解胚移植と言います。 新鮮胚移植は、採卵した3~5日目に胚移植を行うため、母体が胚移植に適した環境にまだ整っていないことが多く、融解胚移植の方が妊娠率が高いのが一般的です。 体外受精費用シミュレーションで新鮮胚移植を算出される場合は、はじめに採卵周期を選択してから新鮮胚移植を選択して下さい。

新鮮胚移植22,500円
融解胚移植36,000円
アシステッドハッチング

胚盤胞が透明帯の殻を破って出てくることをハッチングと言います。ハッチングしなければ胚盤胞は着床できません。 レーザーなどで透明帯に穴を開けでハッチングを補助することをアシステッドハッチングと言います。 凍結融解胚などは、透明帯が固くなっていることも多く、当院では基本的に凍結融解胚にはアシステッドハッチングを推奨しています。
※詳細は、下記の当院ブログをご参照ください。

透明帯孵化補助(手技の詳細と論文紹介)

アシステッドハッチング3,000円
高濃度ヒアルロン酸含有培養液

高濃度ヒアルロン酸含有培養液は、胚が子宮内膜に着床するのを促す効果があると言われています。

高濃度ヒアルロン酸培養液3,000円
【先進医療】SEET法

胚移植日の2~3日前に子宮内膜胚受容能を促進する先進医療技術です。 採卵周期に胚を培養した培養液を一旦凍結保存し、胚移植日の2日前に融解した培養液を子宮内に注入します。 これにより子宮内膜が刺激を受け、胚受容に適した環境に修飾される可能性があると考えられています。
※詳細は、下記の当院ブログをご参照ください。

≪先進医療≫SEET法・二段階胚移植法の当院実績(2022年3月現在))

SEET法39,910円

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